7月号

■ 北海道洞爺湖サミット開催 
7月7日〜9日まで開かれる北海道洞爺湖サミットでは、
環境問題が大きなテーマとして取り上げられます。
世界各地で洪水や干ばつ、台風などの災害が発生しており、
こうした災害の原因の1つとして考えられている『地球温暖化』は、
人類にとって待ったなしのテーマといえるでしょう。
日々、自然と向き合って農作業に携わる農業生産者からは、
「冬にはいなかったはずの害虫が越冬している」など、
地球温暖化の影響を実感するようになっているという声も聞かれます。
このような中、レジ袋の代わりにマイバックを持参したり、
使わないコンセントは抜くなど、エコライフを実践している方も増えてきましたが、
農業者・JAグループでも、環境にやさしい農業を実践するために、
さまざまな努力・工夫をしています。

 

● エコファーマーをご存知ですか? 
その1つとして、「環境保全型農業」があります。
土づくりを通じて化学肥料・農薬の使用量を減らしたり、
農業用資材をリサイクルしたりして環境への負荷を減らし、
将来に持続できる農業を進めていこうという動きです。
環境保全型農業に取り組む農業生産者の中で、
法律で定められた条件を満たして都道府県から認定されると
「エコファーマー」となることができます。
『エコファーマー』とは、平成11年に制定された
「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」
(持続農業法)に基づいて認定されます。
たい肥による土づくりや、化学肥料や農薬を減らす農業生産についての
計画を導入し、都道府県知事から認定を受けた農業生産者を指します。
環境保全への生産者の思いは高まっており、全国のエコファーマーの認定数は、
平成13年には約1,100人だったものが、
平成19年9月末には154,695人と、年々増加しています。

 農業は大地の守護神 
こうした農業生産による工夫とは別に、
農業・農村は環境保全に大いに役立っていることをご存知ですか?
大雨が降ったときに田んぼがダムの役割を果たして洪水を防いだり、
土砂の流出を防いだりと、農業・農村が食料生産以外にも果たしている
たくさんの機能を貨幣価値に換算すると、
あわせて約8兆2200億円にも上ると試算されています。

これを「農業の多面的機能」といい、
農業・農村は、実は私たちの環境の保全に大きく貢献しています。
環境や農業は、一度壊してしまうと元に戻すことは困難です。
日本の美しい森林や緑、田畑のある風景がなくなってしまったら、
どんな国になってしまうのでしょうか?

農業生産者・JAグループは、
これからも環境・農業の保全に積極的に取り組んでいきます。

《 千葉県内の取り組み 》

〈 環境保全型農業取り組み事例の紹介 〉
 環境保全型農業の確立を目指して意欲的に経営や技術の改善に取り組んで、
農村環境の保全活動を通じて、地域社会の発展に貢献している
農業者・団体を対象に、第13回環境保全型農業推進コンクールが
平成19年10月から平成20年3月に実施されました。

本年度本県から、環境保全型農業の分野に「千葉東部地区出荷組合連合会」、
有機農業の分野に「さんぶ野菜ネットワーク」の取り組みを推薦しました。
結果、「さんぶ野菜ネットワーク」の取り組みが有機農業の分野で
大賞(農林水産大臣)、「千葉東部地区出荷組合連合会」の取り組みが
優秀賞(全国農業協同組合中央会会長賞)を受賞し、
3月12日関東農政局で表彰状伝達式が行われました。

〈 食の安全・安心産地づくりの推進 〉
ポジティブリスト制度が始まり、2年が経過しました。
JAグループ千葉の統一取り組みとして、今年1月からは全JAで
残留農薬自主検査の取り組みを開始しました。
産地における主要な野菜・果実を対象に、生産・販売者として
責任をもって消費者にお届けするための取り組みです。
本年度は319点について実施する予定です。
また、県内農地にピンクの三角旗が目立ってきました。
生産者同士農薬のドリフト注意の目印です。
収穫直前の農薬の適正使用に努めましょう。
このような取り組みを通じて、
JAグループ千葉の「食の安全・安心産地づくり」を一層推進します。