税務研修室
− Tax Seminor −

税理士 西村 敦正

平成16年分路線価公表

〜 土地の底値が見えた? 〜

路線価はまだ下がるの? 
 先日8月2日に、平成16年分の路線価が公表されました。
路線価とは、相続税や贈与税を計算する際の基準とされるもので、道路ごとに1u当りの価格が付されたものです。
 16年分路線価の特徴を見ていくと全国平均が1u当り11万5千円となり、前年比5%減ではあるものの、前年の6.2%減より下落率が1.2%縮小しました。また、千葉県の平均路線価は8万3千円。12年連続で値下がりはしたものの、下落率は1.5%縮小し
6.7%となりました。

土地の二極化が顕著に!
 全国平均の路線価が下がる一方、東京・銀座や丸の内、六本木といった都心部では大きな上昇傾向が続いています。海外ブランド店の進出が目覚しい銀座中央通りは今年も路線価が8.2%も上昇し、1u当り1376万円と19年連続全国1位を守り続けています。また、丸ビルなどオフィス街の整備が進む東京・丸の内も3年連続上昇し、この3年間の上昇率は18%を超えているのです!

まだまだ下がり続ける地域も・・・
 このように、都心の路線価が上がり続ける一方、まだまだ下がり続けている地域もあります。山梨県や石川県(前年比11%の下落)を始め地方圏では路線価は下がり続け、全国47都道府県のうち26都道府県で下落率の拡大が今もなお続いているのが現状です。

柏市の路線価は底値が見えた?
 それでは柏の路線価はどうでしょうか?柏で路線価が一番高いところは柏駅東口のちば興銀ビル前で、1u当り117万円(下落率0%)です。これは、千葉県の中でも千葉市駅前についで第2位ですが、注目すべきは前年の路線価と同額という点です。
 千葉県の中で、前年の路線価から下がっていないのは、この柏だけであり、いよいよ土地の底値が見えてきたのかもしれません。

(柏市周辺の主な路線価の推移)

  平成16年分 平成15年分 変動率
柏駅東口ちば興銀ビル前 1,170千円 1,170千円 0%
田中農協前県道沿い 94千円 98千円 ▲4.1%
県立柏北高校前
(新駅予定地周辺)
62千円 65千円 ▲4.6%
松葉町マルエツ前通り 125千円 135千円 ▲7.4%
柏インター南側工業地域
(トーイン工業前)
79千円 87千円 ▲9.1%
旧柏ゴルフ倶楽部ハウス前
(新駅予定地周辺)
86千円 87千円 ▲1.1%

田中農協周辺は?
 
田中農協本店の周辺路線価は正面の県道については4.1%減と下落率は低めですが、十余二の工業団地の一部や松葉町マルエツ前通りなど、上図のように、まだ下落が続いている地域もあります。また、常磐新線の区画整理の影響はまだあまりないようで、来年以降開通してからということになりそうです。

柏でも更に二極化が進む?
 今年の路線価の特徴は、都心以外でも路線価の下落が止まった地域がでてきた点です。しかも柏駅前もその地域に入っています。これからは同じ柏でも、地域相場は更に二極化していくことでしょう。
 みなさんもこの機会に、「土地」というものの価値を今一度見つめ直し、「守るべき土地」を見極めていただきたいと思います。

『ほほえみだより2004年8月号に掲載』